●毛の構造

毛の基本構造

毛髪の主成分はケラチンタンパクと呼ばれる、硬い性質を持つ物質です。毛髪だけでなく爪や皮膚の角質などもこれからできています。
毛髪は「毛穴」と呼ばれる場所から一か所につき2~3本が生えています。毛髪は表皮から上が「毛幹」で表皮より下が「毛根」 と呼ばれ、毛根部の一番下のふくらんだ部分を「毛球」という。その先端部にある「毛乳頭」の毛細血管から栄養素を吸収して毛髪は成長する。
この「毛球」と「毛乳頭」を含むすべてを「毛母細胞」と呼び、その「毛母細胞」群が周囲の血管から髪の生産に必要なアミノ酸などを吸収して細胞分裂を繰り返して増殖します。なのでこの「毛母細胞」がある限り何度抜けても次々に毛髪は生えてくるのです。

毛髪が生える部位や毛の太さや長さ、そして発毛の密度には個人差があるが、生える毛の数は胎内にいる時点で決まり、生後に増えることはありません。とはいえ毛髪は男性ホルモンの影響で濃く太くなることがあります。それは男性ホルモンが「毛乳頭」を刺激して「毛母細胞」の分裂を促進させ毛髪の成長スピードを速めます。それに加えて更年期に入ると男性は女性ホルモンの働きが衰えるので毛髪が太くなって体毛を濃くします。逆に言えば女性ホルモンには毛髪の発生や成長を抑える作用があるのです。

毛髪は外側から中心に向けて順に「キューティクル(毛小皮)」「コルテックス(毛皮質)」「メデュラ(毛髄質)」の3層で形成されています。

1.キューティクル

形はウロコ状で硬く無色透明であり根元から毛先に向けて竹の子の表皮状に重なり合っています。キューティクルの役割にはコルテックスを保護があり、様々な原因によりキューティクルが損傷するとコルテックスが損傷を招くことになります。毛髪が健康か傷んでいるかはキューティクルの状態で判断できます。

2.コルテックス

毛髪の85~90%を占めている毛髪の主成分と呼べる層です。コルテックスには毛髪の色を表すメラニン色素を含んでいて、薬剤の作用も受けやすく髪色やパーマといった理容関係に最も関連のある部分です。

3.メデュラ

メデュラの機能はまだ充分に解明されていませんが、太い毛には量が多く、細い毛ほど少なくなり、全く無いものもあります。

●毛の成長サイクル

まず「毛母細胞」が分裂を始めると皮下では新しい毛が伸び始め成長期に入る。その後、毛細血管から栄養を取り込みつつ太く伸びながら表皮上へ出てきて、その後は毛母細胞の分裂が止まり退行期へと入り「毛乳頭」と毛の結合が緩み押し上げられる。そして休止期に入ると毛と「毛乳頭」が完全に離れてやがて自然に抜け落ちるので

●毛の周期

毛には生えかわりのサイクルがあります。これを「毛周期」と呼び成長期には皮膚の下で新毛がすぐに生えてくる準備をしています。また、表皮上に出ている毛は全体の3分の1程度であり、その毛周期も生えている部位により少しずつ異なります。身体の中で毛周期が一番長いのが頭髪で10日間に3~4mm伸び、3~4年問すると退行期に入って自然と抜け落ちていき1日で約50本が白然に抜けていきます。一方毛周期が短い代表は眉毛で3~4カ月程度で生えかわるとされています。この様に発毛する部位で成長速度や生えかわり日数が異なります。